台湾のニュースで独学する中国語《台湾華語》

新聞記事を教材にして、台湾社会の「今・現在」を読みながら、初級者向けの台湾華語・台湾中国語を独学するブログです。

台北の「迪化街」 試験的に《歩行者天国》を実施

台北市内観光の定番スポットでもある「迪化街」(dí huà jiē)。
縁結びの神様「月下老人」(yuè xià lǎo rén) が祀られている寺院・霞海城隍廟 (xiá hǎi chéng huáng miào) は、日本の旅行ガイドにも必ず載っていて有名だと思います。

この一帯は「大稻埕」(dà dào chéng) と呼ばれ、近くを流れる淡水河の船着場に、各地の産物が荷揚げされ、19世紀末から繁栄した地域です。
戦前からの古い建築が立ち並び、いまではそれらはリノベーションされて、雑貨展やカフェになっています。
また、迪化街は「年貨大街」(旧正月の歳末の大売り出し)でも有名で、その時期はちょうど東京の「アメ横」に似ていると、しばしば比較されます。
今回はその迪化街が「歩行者天国」を試験的に実施するというニュースです。

迪化街改善交通 周日試辦徒步區
(迪化街、交通を改善 日曜日の歩行者天国を試験実施)

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大稻埕迪化街是台灣知名南北貨批發集散地,也是不少日韓觀光客來台必訪景點
台北市交通局昨宣布,9月起每周日上午10時至下午5時,試辦迪化街一段設置行人徒步區,禁止車輛出入及通行。

(大稻埕の迪化街は、台湾でも有数の産物卸し集散地として知られる。また多くの日本・韓国からの観光客にとって必見のスポットでもある。
台北市交通局は昨日、9月から毎週日曜 午前10時から午後5時まで、迪化街一段を試験的に歩行者天国とし、車輌の出入り及び通行を禁止すると公表した。)

景點」 (jǐng diǎn) は「見どころ」。
観光地に限らず、ドラマや映画の「名場面」のことも「景點」と言います。

9月起」は「9月から」。「起」は「從」と同じで、「〜から」という用法。時間的・場所的どちらにも使えます。
「從」と違って後方に付きます。例えば「左から」は「左起」です。どちらかというと書き言葉です。

試辦」(shì bàn) は「試験的に実施」。
「試」は動詞の前につけて「試しにする」と意味になります。
例えば、試食は「試吃」。試着は「試穿」 。

張生萬說,試辦1個月後會向當地居民、店家做問卷調查,再把結果移交給區公所,接著向北市都發局申請人行徒步區,通過後就能成常態徒步區。
(交通局の張生萬 氏は言う、1ヶ月の試行期間の後、地元の住民や店舗にアンケート調査をします。その結果をまず区役所に提出して、そこから台北市歩行者天国の申請、認可が下りれば常設の歩行者天国になります。)

問卷」(wèn juàn) は「アンケート」のこと。「做問卷調查」で「アンケート調査をする」。
「卷」は日本語で言う「〜用紙」に当たります。テストの答案用紙なら「考卷」(kǎo juàn) です。

交通局長張哲揚說明,設置行人徒步區,民眾前往大稻埕逛街、購物不受來往車輛干擾比較舒服,
根據市府過去推動徒步區經驗,大稻埕店家比以前配合度高,但依規定程序仍須經過試辦。

(交通局長の張哲揚 氏はこう説明する。歩行者エリアが設定されれば、大稻埕で散策やショッピングするのに、往来する車にじゃまされず快適になります。
市政府が過去に進めた歩行者天国の経験から言えば、以前よりも大稻埕の商店は連繋がよくなるはずです。それでも規定の手順に則して、まずは試験期間を設けないとなりません。)

逛街」(guàng jiē) は、町歩き、ぶらつく、散策をすること。ショッピングをするという意味も含まれているので、その後にある「購物」(gòu wù) とほぼ同じです。

根據」(gēn jù) は「根拠」。「根據〜」で、〜を根拠にする、〜に基づいて。

配合」(pèi hé) は、協力する、提携するといった意味で、日常的によく使われます。
例えば中国語でメールを書くときでも、最後に「感謝您的配合」(ご協力に感謝します)のような決まり文句としても使えます。

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