台湾のニュースで学ぶ中国語《台湾華語》

新聞記事を教材にして、台湾社会の「今・現在」を読みながら、中国語(台湾華語)を学習するブログです。

台湾の絵本作家たち

台湾の絵本作家、兄の郭漁さん、弟の良根さんの話題です。

f:id:taiwantrans:20170723151215p:plain

見出しは「兄弟合作…一個講故事一個畫畫
(兄弟合作 一人は物語を、一人は絵を)

「合作」(hé zuò) は、「いっしょに物を作る」という意味ですが、日本語の「協力」や「提携」に近いです。
例えば「ご協力ありがとうございました」は「謝謝你的合作」のように言います。
「畫畫」(huà huà) は同じ文字が続いていますが、動詞+目的語の形です。
「描く」という動詞が「畫」で、「絵画」も「畫」なので、「絵を描く」は「畫畫」になります。
話してて言いにくいときは「畫畫圖」と1文字足したりします。「畫圖」でも「絵」の意味です。

兄弟の新作絵本『嶄新的一天』(まっさらな一日)はこんな物語です。

故事一開始,小男孩做了惡夢,夢見有著老人臉的巨大嬰兒在城市裡爬行
(物語が始まるやいなや、男の子は悪い夢を見ている。老人の顔をした巨大な赤ちゃんが街を這い回っている夢だ。)

「做夢」(zuò mèng) で「夢を見る」。
「〜の夢を見る」は、「夢見〜」または「夢到〜」です。

小男孩醒來後,卻發現自己人在一間陌生的房間裡。他驚慌失措的逃出屋子
(男の子は目覚めた後、自分が見知らぬ部屋の中にいることに気づく。彼は慌てて部屋から逃げ出す)

男の子は見知らぬ家から逃げ出しますが、友達と遊んだ公園も、両親が耕していた田んぼも見あたらず、道路には巨大な獣がいます。

最後,小男孩哭著被送回陌生的房間,一位婦人喚他:『爸!你別哭了。不要再胡思亂想喔!』
原來小男孩的真實身分,竟是一位失智老人

(最後には、男の子は泣きながら見知らぬ部屋まで連れ戻される。
一人の婦人が大声で言う「お父さん! 泣かないで。もう寝ぼけないでくださいね!」
男の子の実の姿は、なんと認知症の老人だったのだ。)

つまり、この男の子は、認知症のせいで少年のころに記憶が戻ってしまった老人だったのです。
少年時代に過ごした公園や田畑もいまはなくなっていて、すっかり風景は変わってしまい、道路には巨大な獣=自動車が走り回っています。

「哭著」(kū zhe) の「著」は、動詞に付けて、その動作が継続していることを表します。

「被送回房間」は「部屋まで(誰かに)送り帰されてきた」。認知症で迷子になっていた彼を、誰かが家まで送ってくれたということでしょう。

「原來〜」(yuán lái) は、「もともと〜だった(ことに気づいた)」。
よく使われる慣用句としては「原來如此」(yuán lái rú cǐ 「そういうことだったのか、なるほど」)。
上記の文にも出てくる「竟」とも、よく組み合わせて使われます。「竟」(jìng) は「意外にも」といった意味です。
「原來竟是〜」で、「(意外と)〜だったんですね」「〜とは思わなかった」

「胡思亂想」(hú sī luàn xiǎng) は、妄想する、錯乱するという意味の四字熟語(成語)。

《このニュースの用語》
故事 (gù shì) 物語、話、エピソード
惡夢 (è mèng) 悪夢
插畫家 (chā huà jiā) 挿絵画家、イラストレータ
臉 (liǎn) 顔
爬 (pá) 這う、這い上がる、(山や坂を)登る
陌生 (mò shēng) 見知らぬ、見覚えのない
驚慌失措 (jīng huāng shī cuò) 慌てふためく

広告を非表示にする
台湾のニュースで学ぶ中国語