台湾の電力問題
電力需要の大きくなる夏が迫っており、台湾では電力不足が危惧されています。
見出しは「核一核二將除役 再生能源又未及趕上 電力缺口怎補?」。
(第一原発、第二原発がまもなく廃止 再生エネルギーも間に合わない 電力の不足をどう補う?)
「核電」とは核エネルギー発電、つまり原発のこと。
台湾北部にある原発は、2018年から2025年にかけて順次、運転期限を迎えることになっています。
もともと第四原発(核四)の建設が計画されていたのですが、日本の福島原発事故を受けて、市民が猛反対しています。
原子力発電の割合が低下するので、2020年には「燃煤」(石炭)がエネルギーの半分を占めるとされており、空気汚染も懸念されています。
台湾経済部の李世光 氏は、
「台灣有百分之九十八點二的能源仰賴進口」
(台湾は 98.2 %のエネルギーを輸入に頼っている)
として、台湾で産出できるエネルギー比率を増やすことが安全につながる、と述べました。
「百分之九十八點二」 は「98.2 %」の漢字表記。
「百分之(Bǎi fēn zhī)」が「パーセント」で、「點」は「点、コンマ、ドット」です。
たとえば「56.45 %」なら「百分之五十六 點 四五」のようになります。小数点以下は
《このニュースの用語》
核電(hé diàn) 原発、原子力発電
能源(néng yuán) エネルギー
缺口(quē kǒu) 不足、欠落 「缺」は「欠」と同じ意味で、たとえば「欠点」は「缺點」と書きます。
怎(zěn) どのように、どうやって
燃煤(rán méi) 石炭
仰賴(yǎng lài) 依存する 頼る
穩定(wěn dìng) 安定する